お酢・発酵

にごり酢とは?沈殿の正体と贅沢ブルーベリー酢の違い

笠間 力

にごり酢の濁りは、お酢が作られる過程で残る成分です

にごり酢の濁りは、お酢が発酵・熟成する過程で残る酢酸菌の菌体やもろみの微粒子が主な正体です。ただし「にごり酢」という言葉自体に、法令や業界団体が定めた統一的な定義はありません。この記事では公開されている一次情報の範囲で確認した限りの話としてお伝えします。

各メーカーが「にごり酢」「無濾過酢」と呼ぶ商品は、濾過を最小限にとどめたり、あえて酢酸菌を残したりして作られていると説明されています。ただし呼び方や濾過の程度はメーカーごとに違います。同じ「にごり酢」という言葉でも、中身の作り方が同じとは限らない点は覚えておくと安心です。

お酢はどの工程で濁りが残るのか

お酢の濁りは、ろ過の段階でどこまで取り除くかによって残り方が変わります。一般的なお酢作りは、原料をアルコール発酵させたあと酢酸発酵させ、熟成、ろ過、加熱・充填という流れをたどります。

アルコール発酵では酵母が糖をアルコールに変え、続く酢酸発酵では酢酸菌がアルコールを酢酸へ変えます。この酢酸発酵の主役である酢酸菌は、発酵が進むにつれて菌体や粘質物のかたまりとして液中に増えていきます。熟成を終えたあと、多くの商品はここでろ過をかけて透明に仕上げます。にごり酢や無濾過を名乗る商品は、このろ過を弱めにしたり行わなかったりすることで、菌体由来の濁りをそのまま残しているとされています。

キユーピー醸造の商品紹介や飯尾醸造(富士酢)の情報発信では、無濾過のお酢について「酢酸菌が入った状態のお酢」という説明がされています。これらはそれぞれの製造元による各社の商品説明であり、業界共通のルールではありません。同じ「無濾過」という言葉を使っていても、菌体の量や状態はメーカーによって差があると考えるのが自然です。

にごり、沈殿、白い膜、果汁パルプの見分け方

見た目が似ていても、濁りの正体は酢酸菌、果肉や果汁のパルプ、まれに劣化による変化のいずれかで、見た目だけでは判別できません。

お酢の見た目の違いを整理すると、次のように分けられます。

見た目 考えられる正体 見分け方の目安
底に細かい粒が沈む 酢酸菌の菌体、原料の微粒子 振ると全体に広がりやすい
液全体が白っぽく濁る 酢酸菌、果肉由来のパルプ 果汁入りの商品でよく見られる
表面に薄い膜がある 酢酸菌の膜、酸化による変化 色やにおいの変化も一緒に確認する
ふわふわした塊が浮く 果肉のパルプ、劣化した成分 保存期間や保存環境と合わせて見る

ここで大事なのは、見た目だけで「安全か、劣化しているか」を判定できないという点です。においや味に変化があるとき、開封してから時間が経っているときは、自己判断で飲み続けずに製造元へ問い合わせるのが安心です。保存の詳しい目安については、開封後の保存方法にまとめています。気になる商品があれば、パッケージに記載された製造元の連絡先に直接確認する方法もあります。

贅沢ブルーベリー酢の沈殿や濁りについて製造元に確認しました

贅沢ブルーベリー酢の原材料は、果実酢(ブルーベリー)、ブルーベリー果汁、ハチミツの3つです。濾過の方法や酢酸菌の有無について、株式会社カサマに確認した内容をそのままお伝えします。

贅沢ブルーベリー酢は、原材料としてブルーベリー果汁とハチミツを含んでいます。果汁由来の成分や糖分は、保存環境によって見た目の変化につながることがある成分です。この点は一般的なお酢の見た目の話として先の章でも触れました。

一方で、濾過方法の詳細、加熱の有無、酢酸菌を意図的に残しているかどうか、生菌か死菌か、菌数については、現時点で公開されている確認済みの情報がありません。これらの項目については、推測で埋めずに「不明」として扱います。今後、製造元から追加の情報が得られた際には、この記事を更新してお伝えします。

気になる方は、商品パッケージに記載の連絡先から株式会社カサマへ直接問い合わせることもできます。

酢酸菌の研究と機能性表示食品の届出はどう違うのか

酢酸菌に関する研究と、特定の商品が持つ機能性表示食品の届出は、対象も証明のレベルも別のものです。研究で報告されている内容がそのまま商品の効果を意味するわけではありません。

整理すると、次のような違いがあります。

区分 対象 言えること
一般的な酢酸菌の研究 酢酸菌という成分そのもの 研究報告があるという事実のみ。商品への効果は示さない
特定菌株を使った試験 研究で使われた特定の菌株 その菌株・条件下での結果であり、他の菌株や商品には適用できない
機能性表示食品の届出 消費者庁へ届出された特定商品 届出された機能について、事業者の責任で表示できる
贅沢ブルーベリー酢で確認できた事実 贅沢ブルーベリー酢そのもの 原材料、配合割合、発酵期間などの製品情報のみ確認済み

贅沢ブルーベリー酢は機能性表示食品としての届出は確認できていません。そのため、免疫の維持や体の特定機能に関する表現は本記事では使いません。アントシアニンや酢酸について研究が行われていることは事実ですが、それは成分についての研究であり、この商品を飲んだ結果を示すものではないという前提で読んでいただければと思います。

みんなはどう飲んでいる?レビュー683件からわかること

贅沢ブルーベリー酢のレビュー683件のうち、★5が607件、★4が56件、★3以下が20件でした。飲み方としては「毎日続けている」が399件、「朝に飲む」が212件と、日常に取り入れている声が目立ちます。

「毎朝の日課で柑橘類、バナナ、小松菜、豆乳、ヨーグルト、ハチミツとブルーベリー酢をミキサーでスムージーにして飲んでいます。夜は炭酸で割ったり、ハチミツも入れてホットドリンクにして飲んだりしてます。」(よこちゃんさん)

「いつも美味しく頂いています。牛乳に混ぜるとヨーグルトっぽく、炭酸で割ると爽やかにいただけて今年の酷暑には最適です。プロテインに混ぜたりして、味変も楽しんでいます!」(バナナけんぴさん)

この2つの声からわかるのは、朝と夜で飲み方を変えたり、季節に合わせて炭酸割りとホットを使い分けたりしている人が多いことです。1つの飲み方に固定せず、気温や気分でアレンジを変えている様子がうかがえます。

「暖かい日が多くなり、過ごしやすい季節になりましたが、気温が高い日にはさっぱりしたものが飲みたくなるので、ブルーベリー酢を炭酸で割って飲んでみようと思います!プロテインに混ぜて飲む朝の習慣は続けています。」(おぐちゃんさん)

季節による飲み方の変化に触れた声は157件ありました。夏場は炭酸割りやそのまま冷やして、冬場はお湯割りやホットドリンクにするという声が多く、1年を通して飲み方を変えながら続けている人が一定数いることがわかります。これらの声は飲み方の傾向を示すものであり、体への効果を示すものではありません。

贅沢ブルーベリー酢の飲み方と保存方法

基本の飲み方は原液1に対して水4で薄める方法で、1回の目安量は5mlです。開封前は直射日光を避けた冷暗所、開封後は冷蔵で保存し、早めに使い切ります。

内容量は200mlなので、1回5mlの目安量で計算すると、1本でおよそ40回分になります。毎日1回のペースで使うなら、1本でおよそ40日分の計算です。朝と夜の2回に分けて使う場合は、その半分のペースで進む計算になります。

お湯割りや炭酸割りにするときも、原液の量は目安量の5mlを基準にすると、いつもの濃さを保てます。もしヨーグルトにかけたり料理に使ったりして、目安量より多めの原液を使う場合は、5mlという目安量より多くなる分、1回で使い切らずに数回に分けて使うと調整しやすくなります。

開封後は冷蔵保存が基本です。においや味に変化を感じたときは、飲むのを控えて製造元に確認してください。

贅沢ブルーベリー酢はどこで買えるか

贅沢ブルーベリー酢は公式サイトで購入できます。スーパーやカルディといった実店舗での取り扱いについては、確認できている情報がないため、この記事では断定しません。

店舗での取り扱いを知りたい場合は、公式サイトや製造元である株式会社カサマへ直接問い合わせる方法が確実です。株式会社カサマは大阪府大阪市城東区に本社を置く会社で、2015年から贅沢ブルーベリー酢を展開しています。

にごり酢と贅沢ブルーベリー酢についてよくある質問

にごり酢には法律で決まった定義がありますか

現時点で確認できた範囲では、にごり酢という言葉に法令上の統一的な定義はありません。各メーカーがそれぞれの製造方法にもとづいて「にごり酢」「無濾過」と説明しているのが実情です。

沈殿があるお酢と酢酸菌入りの商品は同じですか

必ずしも同じではありません。沈殿の正体は酢酸菌の菌体のこともありますが、果肉や果汁のパルプ、時には劣化による変化が沈殿として見える場合もあります。見た目だけでは判断できないため、気になるときは製造元に確認するのが安心です。

贅沢ブルーベリー酢は無濾過ですか、酢酸菌は入っていますか

濾過方法や酢酸菌の有無について、現時点で公開されている確認済みの情報はありません。製造元から追加の情報が得られた場合は、この記事を更新してお伝えします。

にごり酢はスーパーやカルディで買えますか

商品によって取り扱いは異なります。贅沢ブルーベリー酢のスーパーやカルディでの取り扱いについては確認できていないため、公式サイトでの購入をおすすめします。

執筆者
笠間 力
笠間 力
株式会社カサマ 代表取締役/健康経営エキスパートアドバイザー
29歳のとき、父の急逝を受けて商社から家業へ。大手企業の下請けから健康食品通販へ業態を転換し、全国のシニア顧客と長くつながる事業を育ててきました。盛和塾で22年間、稲盛和夫氏に学び、自社の健康経営を1冊の本にまとめています。
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